どうも、今さらラブライブにハマっている @tobi462 です。
なにそれイミワカンナイ?
さて、今回はペンギン村のロゴ・ステッカーが出来るまでの話です。
ロゴ原案を担当した私と、デザイナへの発注・ステッカー作成を担当した かむい 氏の2名でお送りします。
記事の前半は私、後半は「かむい」氏がお送りします。
ペンギン村のロゴが欲しい!
以前より「ペンギン村のロゴが欲しい」という話が出ていました。
ペンギン村はただの技術者どうしの集まりですが、iOSDC 2018 では このすばCfP なんてサービスを公開したりもして、シンボルとなるロゴが欲しいという空気感が高まっていました。
しかし、ペンギン村にはデザインが得意な人がいなかったり、外部のデザイナに依頼するにしてもデザインが全く決まっていないこともあり、ずっと先送りにされていました。
ロゴのデザイン(原案)
私は絵を描くスキルがほとんど無いのですが、ロゴデザインなどについては素人ながら興味を持っていました。
特に、攻殻機動隊の「笑い男」のロゴデザインを手がけたことで有名な Paul Nicolson 氏の言葉をずっと覚えていました。
「designは、哲学だ。だからdesignをする前にあらゆる情報が欲しい。テクノロジー、情熱、意味、背景、前提、歴史・・・すべてだ。それをじょうごに入れたように搾り出していく。少しずつそぎ落とし、融合させ、それから考える」
そこで今回、私がロゴのデザインに挑戦してみることにしました。
第1案:村にある小屋で開発
最初に思いついたイメージは「どこかの村に小屋あって、そこにみんなが集まって開発している」というものでした。
実際のスケッチが以下です。
メンバーにはわりと好評だったのですが、個人的にはかなり妥協しているなぁという気持ちを持っていました。
シンプルさに欠ける点もそうですが、このロゴから「ペンギン村」をイメージするのが難しいというのが最大の課題感でした。
第2案: 漢字の「村」にペンギンを融合
初期案を展開してからも、他にはどんなロゴが考えられるのだろうかと長いあいだ考えていました。そして思いついたのが「村」という漢字にペンギンを融合させるというものでした。
実際のスケッチが以下です。
基本的なアイディア(哲学)は次のようなものでした。
- 漢字の「村」をベースにする
- ペンギンの白い部分をデッドスペースとして溶け込ませる
- 世界に足跡を残すというメッセージを込めて「点」の部分は足跡に
しかし、細かいデティールをどうすべきかはとても悩み、フリクションで何度も消し書きしました。 ただ最終的に「余白が怖いから要素を散りばめている」ことに気づき、初期のシンプルなデザインに回帰しました。
正直なところ、メンバーの反応を聞くまでは不安だったのですが、初期案よりも良好な反応が得られました。
そして外部のデザイナーに依頼して電子化してみようという流れになりました。
ここからはかむい氏に筆をゆずります。
デザイナへの発注
バトンタッチ!かむいです。
以前AKiba.swiftでも登壇して話したりしたのですが、以前からデザイナーの方にデザインを発注することをやっていたこともあり、@tobi462 氏からお話を頂いたのがはじまりですね。
上記で紹介されている素晴らしいデザインが既に出来上がっていたのもあり、こちらとしてやることは多くは無かったのですが、少しばかりどんなことをしたのか紹介します。
今回はアウトソーシングサイトに クラウドワークス
を使いました。ツールとしても個人的には使いやすく、よく利用しているのが理由です。
発注方法はアウトソーシングサイトにより色々な形態がありますが、一般的なのは
- コンペ方式
- 予算と要件をまずまとめ、アウトソーシングサイトを通して複数人から提案を出してもらうスタイル
- 発注者はその中から良い提案を採用する
- pros: 先に書いた予算, 要件の中で提案が届くので、基本的に内容がブレることは無い
- cons: 自分が納得するものが提案されるかはわからない。その際は予算や要件を見直す必要がある
- プロジェクト方式
- 特定の相手に対し仕事を依頼するスタイル
- 受けてもらえるかどうかは相手に予算と要件を納得してもらえるか次第
- pros: 望んだ方の望んだクオリティで欲しいものが手に入る
- cons: 交渉をしながらになるので、話が進む中で予算や要件が上下することもある
の2つだと思います。
僕は今回 コンペ方式
を選び、これまでの経験のもと納得の行くクオリティがくるであろう予算と要件をまとめコンペを実施しました。
結果的には@tobi462 氏が既に描かれた素晴らしい原案があるので、そこまで大きなブレがなく納得の行くデザインが届きました。
最終的にこちらが採用されました。作成頂いたyutaka2013 さんありがとうございました。
ステッカーの作成
そしてこのデザインをWeb上での利用だけでなく、実際にステッカーにもしたい欲が高まってきました。
ステッカーの発注はこれまでやったことが無かったのですが、こちらも良いサイトがあったので苦労することなく進めることが出来ました。
発注してから手元に届く時期はだいたいサイトにある通りだと思います。
僕らは今回50枚ほど依頼したのですが、それに加え年末年始に発注したのもあり少し届くのが遅れましたが、それも含め予定通りに出来上がったと思います。
こんな感じで無事に手元に届きました。
ステッカーは村民に渡した他、既にお会いした他のエンジニアにもお渡し好評なようです。作った甲斐がありましたね!@tobi462 氏!
かわいいやつもらった!!!#ペンギン村開発合宿 pic.twitter.com/onUN0tbaBy
— 🗼ダンボー田中@本を書く✍️ (@ktanaka117) February 9, 2019
おわりに
ということで、今回はペンギン村のロゴ・ステッカーが出来るまでのストーリーでした。
同じようにロゴ・ステッカーを作りたい方への参考になれば幸いです。